多数の菊の品種を栽培する高松市の花農園|ほわいとマム about

名前の由来は?

名前の由来は?
「ほわいとマム」というネーミングは福家(父・和幸)氏や森氏の世代から長年培ったこの白輪菊での技術であったり、またそこで学んだお客様や花に対する意識と想いに、「マム」という洋菊の要素を取り入れることによって、これまでの菊=「仏花」、「お葬式の花」といった固定概念にしばられることなく、今後はもっと様々なシーンで菊が活躍できるようになればと願い名付けられました。
「ほわいと」をあえて平仮名にしているのも、和菊の少しお堅いイメージに 柔軟な発展性を見出せればという思いを込めてのことです。

花を作らない花農家

花を作らない花農家
え!?花農家なのに花を作らないってどういうこと? と思われるのは当然ですよね。
私たちは紛れもない花農家です。 でもその仕事は花を作ることではありません。
これは私たちの花に対する基本的な考え方なのですが、花は「作る」のではなく、むしろ花が自らの力で育つのを「手助けしてあげる」とでも表現した方がよいでしょうか。
そう、まさに人の親が、大切な我が子の成長をあたたかく見守るように。
花も人も同じ生き物なのですから。
では、「手助け」と言っても具体的に何をするのだと思いますか? それは花たちが伸び伸びと育つことができるような環境づくりをしてあげることなのです。
拙い文章ですべてをお伝えすることはかないませんが、次項では私たちの、そんな手助けにおけるこだわりのうち、ほんのいくつかをご紹介したいと思います。

ほわいとマムのこだわり

土へのこだわり

「育てるのは土、花はそこに育つもの」 中でも特にこだわっているのが土です。 土は人に例えて言うと、お腹の中で赤ちゃんが育つ時のお母さんの母胎にあたるものです。
そんなデリケートで大切な土なので、すぐに効果の現れるような化学肥料などにできるだけ頼りすぎず、有機物を有効に活用することによってミミズを代表とするたくさんの土中動物や微生物の力を借りて、じっくり(数年から時には数十年かかることも)時間をかけて土を肥やしていきます。
そうやって長年継ぎ足されてきた老舗うなぎ屋さんの秘伝のタレのような土は私たちにとって他の何ものにも代え難い財産なのです。
大型施設へのこだわり

大型施設へのこだわり

父が奈良県の菊農家で研修を経て帰省し、始めた当初は露地(屋外)での栽培が主でしたが、品質の向上と安定出荷という、お客様のニーズに応えるべく当時の年間売り上げの2倍もの借金をするなど、かなりの無理をして少しずつ温室を建て、現在ではリースハウスなども導入することで周年菊はすべて大型ハウスでの栽培ができるに至っています。
写真からも見られるように、温室はしっかりとした鉄骨製の三角屋根で、かつ軒高の高いものにしています。
これも梅雨時期の高い湿度をはじめとし、夏の暑さや台風、また冬の低温や曇天など、日本独特の四季に対応しながら年間を通して少しでも安定した品質のものをお届けしたいという思いからです。
収穫~出荷時のこだわり

収穫~出荷時のこだわり

収穫は輪菊、マムを問わず植物の体内水分量の多い朝一に行い、そして摘み採られた花はひと先ず2℃設定の冷蔵庫の中でしっかりと冷やされた抗菌剤入りの水に漬けて水揚げをし、その後に撰花作業へと移ります。
そうすることによって、収穫から出荷に至るまでの間、なるべく圃場に咲いていた時に近い状態のままでストレスなく鮮度を保てます。
一度水を吸わせてから濡れた状態で選別機にかけるので機械は傷みやいですが、花のことを想えばこれもいたし方ありません。
また、まだ完全なコールドチェーンとまではいきませんが、出荷の前もできるだけ冷蔵庫内で冷やしておくことで、市場や生花店さんへと運ばれる間のストレスも少しでも軽減させられるよう努力を試みています。
手作業へのこだわり

手作業へのこだわり

現在の農業の生産現場における人手不足や経費を圧迫する人件費はとても深刻な問題となっています。
もちろん私たちの農場でもそれは同じことです。
ですのでトラクターや花の自動選別機、自動消毒機など多くの機械に頼っているのが実情です。
しかし、それでも選別作業の最終チェックや水やりのタイミングから量の調節、農薬散布もできる限り人手で行うなど、実際に人の五感で確かめながら作業を進められるように心がけています。
昨今、農業分野でも人工知能AIやIT技術が進歩し続ける中、近い将来ほとんど人の手を入れずに農作業ができるような時代が来るでしょう。
確かに、大規模化、機械化することによって生産効率は上がり、利益もたくさん出せるようになるのかも知れません。 それでも私たちの仕事が自然や生き物と日々向き合い続けていく以上、そればかりがすべて正解ではないような気もしています。

また使いたい!また買ってみたい! ただその声が聞きたくて ほわいとマムのルーツは約50年前、福家氏(父・和幸)と2年後輩にあたる森氏がそれぞれ高校卒業後、
同じ研修先である奈良県葛城市の菊江さんという露地菊栽培農家へ2年間の研修に出たところから始まります。

そこで二人が師匠から徹底的に教え込まれた「何をおいても品質が一番」という 精神をモットーとし、その思いは次第に強いこだわりへと形を変え、
そして現在に至り和幸氏の息子である、和仁(かずひと)へも受け継がれようとしています。

農園名 ほわいとマム
代表 福家 和仁
所在地 〒761-1401 香川県高松市香南町岡1019
電話番号 090-7624-8624090-7624-8624
FAX番号 087-879-8753
メールアドレス info@whitemum.com

アクセス

高松空港より車で5分